三条市立第一中学校(八幡和男校長・生徒572人)は18日、生徒会の企画で地域国際文化交流会を開き、地域の人を講師に韓国語や演劇、ジャグリングなど27講座を開催し、全校生徒が好きな講座を受けてふだんの授業にない「楽習(がくしゅう)」をした。
数年前まで同校生徒会が企画していた一中祭をリニューアルした企画で、地域密着型の講座形式で復活。受講したい講座を生徒にアンケートし27講座を企画し、生徒は自分の受けたい講座を選択した。
講座はパソコン、凧作り、フラワーアレンジメント、けん玉、気功、ジャグリング、ヒップホップダンス、パワーヨガ、百人一首、茶道、演劇、将棋、手話、韓国語、アウトドア、パーソナリティ、昔の遊び、生き方そば打ち、簡単クッキングなど。この日は午前で期末テストが終わり、午後の5、6限に行った。
女子に人気だったのが韓国語講座で、約60人が受講した。講師は市内で韓国家庭料理居酒屋「酒幕(じゅまく)」を経営するキム・ドンヒさん。ドンヒさんは日本語で話し、冒頭では韓国の男性には兵役の義務があり、自身も軍隊で生徒が考える以上のことをやり、ストレスで髪が抜けたり、ヘビを食べたりしたことを話したあと、簡単な韓国語の意味や読み方、使い方を話した。生徒たちも積極的に質問し、身を乗り出して聞く生徒もいた。
ジャグリング講座の講師は、加茂市に住む今井洋輔さん。中学校での講師は初めてで、ジャグリングについて話し、ビデオを見せたあと、生徒からも挑戦してもらった。生徒は「難しい!」と言いながらも「楽しい」で、ボールやスティックを回していた。
それぞれの教室からは授業ではないような笑い声も聞こえ、生徒たちは地域の大人とふれあって真剣に楽習していた。