三条市庭月、道の駅「漢学の里」のレストラン「庭月庵 悟空」は20日、「新そばと日本酒を楽しむ会」を開き、参加した50人が、12月からメニューに加わる下田産そば粉を使った手打ちそばを一足早く味わった。
同レストランでは、下田地区で生産された材料を中心に提供し、下田の魅力を発信しようと取り組んでおり、12月から下田産のそば粉で打つ手打ちそばを新メニューに加える。
手打ちそばの提供に向け、レストランを運営する維持管理組合の坂内君代美代表を含む職員3人が5月からそば打ちの修行をした。三条市内のそば打ち名人に一から指導を受け、ここ2週間は毎日、そばを打って腕を磨いた。
この日の会は、新そばを季節の料理と日本酒とともに味わってもらおうと企画し、50人が参加した。下田産そば粉の二八そばと、下田郷土料理ののっぺ風の煮物、春菊のゴマ和え、季節の天ぷらとしてベニアズマ(サツマイモ)、ヤーコン、カグラナンバン、ツルムラサキ、カキノモト、シュンギクの天ぷらがテーブルに並んだ。
日本酒は新潟と福島の酒7種類ほどを利き酒してから、そばと一緒に。窓の外は下田郷の紅葉。市内の三線歌手の桜木きよ里さんと芸人に縁竹縄さんの歌と音楽とともに、下田の味を堪能した。
白く繊細さのあるそばに三条市西四日町の風間洋二郎さん(58)は、「うまかった。また来たい」。また、そばが好きで県内外のそばを食べ歩いている男性は、半年の修行の成果に驚き、「そばを食いにくるところが、1軒増えた」と太鼓判だった。手打ちそばは12月2日からメニューに掲載し、1日限定20食を販売する。