日本初のフォーミュラ・ニッポン公式サテライトブース「モーターロックシティ」が23日、自動車産業にも関連の深い車載工具製造などが盛んな三条市にオープン。この日は竣工式が行われ、元F1レーサーの中島悟さんも出席してモータースポーツの魅力を発信する新しい拠点の完成を祝った。
竣工式は、レースで使われたフォーミュラーカー2台を展示するショールームで行われ、マルソー(株)の渡辺雅之社長をはじめ、来賓に中島悟さん、北島智子副知事、(株)チームルマンの土沼広芳社長、同施設のレストランを監修する銀座「ヒロ・ソフィー」のオーナーシェフ山田宏巳さん、関係者など約70人が出席した。
渡辺社長はあいさつで、車と音楽と食の3つを結び付けたことで「たぶんみんなが好きな物がそろっている」とし、多くの人が集まり、出会い、思いを発信する場でありたい、新潟県にとっても新しい観光資源、三条市、燕市にとっても新しい目玉になるのではとアピールし、大勢の利用を求め、玄関前でテープカットを行って完成を祝った。
中島さんは閉式後のインタビューで、このサテライトはこの地域の情熱があってできたことと話し、子どもたちやモノを作られている人たちにとってもいいことで、大勢の来場に期待した。また、世界を走る中島さんにとって、国内での移動は「近いもの」と言い、「現場(サーキット)にも見に来てもらう人、ここを見に来てもらう人」とこの施設が核となって観光にもつながっていけばと話していた。
モーターロックシティは、三条市猪子場新田地内の国道8号線沿いにあり、マルソーグループの自動車整備工場(株)ユーロピアムの1階部分約150平方メートルに、イタリアンレストランを併設したモータースポーツと音楽と食の複合施設としてオープンした。
フォーミュラカーの展示やフォーミュラ・ニッポン公式グッズの販売、関連イベントなども行うとともに、レストランでは燕産のカトラリーや調理器具を使うなど地域の情報を県内外の利用者に発信。モータースポーツと地域の進行に寄与できる施設を目指し、将来的には道の駅の開設も目指している。運営は同グループの(株)Noah=原達明社長・三条市西本成寺=が行っている。
モーターロックシティの営業時間は、午前11時から午前0時まで。イタリアンレストラン「HIRO LA COTTE(ヒロ ラ コッテ)」の営業はランチが午前11時半から午後2時半まで、ディナーが午後5時から10時まで、バータイムが午前0時まで。定休日は決まっていない。レストランのコンセプトは本格イタリアンを気軽に楽しんでもらうお店で、レストランだけの利用ができる。