燕・弥彦総合事務組合消防本部は1日、老朽化したはしご車を更新し、最新鋭の35m級はしご車1台を配備した。
これまでのはしご車は、最大地上高は24m級のもので、昭和59年2月に合併前の旧燕市消防本部に導入されてから27年がたった。
新しいはしご車は正式名称「35m級伸縮水路付先端屈折式はしご付消防自動車」で、装備品などを含む価格は約1億9,400万円。全長11.5m、全幅2.5m、シャシーなどはダブルキャブはしご消防車専用。10t級後輪2軸4輪操舵方式で、四輪でかじが切れるので内輪差が小さく、小回りが利く。乗車定員は6人。
はしごは、5連構成トラス組立、最大地上高は35.5m。はしごの先端に最大3人が乗れるバスケットが付き、これまでのように2人が乗車してはしごを上るリフタもつく。管内でいちばん高い建物は11階建てのアパヴィラホテル=井土巻3=で、その屋上まではしごを届かせることができる。
はしごの先端が屈折するのが特徴で、電線や樹木などの障害物を避け、その上から建物に接近したり、高層ビルのフェンスや手すりに囲まれた屋上でもスムーズな救助や消火活動ができる。
また、はしごを水平より下へ伸ばすことできるので、川に転落した車に隊員が移り救助をするなどの水難事故の救助にも活用できる。