三条商工会議所は8日、ことしの三条夏まつりの反省などを踏まえ、「皆が楽しめる夏まつり」にするために内容を検討しようと設置した「夏まつり検討特別委員会」の第1回目の会議を開き、参加した委員からは各行事の現状や組み合わせ、三条マルシェとの同時開催など実施方法の提案など活発な意見があった。
委員は、委員長の加藤敏敦三条商工会議所副会頭、副委員長の三条夏まつり協賛会の大花火大会行事部長で金物卸商(協)の高森武志理事長をはじめ、各夏まつり行事部の部会長や委員、三条商工会議所青年部、(社)燕三条青年会議所、三条エコノミークラブ、三条市PAT連合会、三条市自治会長協議会、三条観光協会、燕三条地場産業振興センター、三条市からの20人。
この日は、正午から三条商工会議所で開き、委員のほか、斉藤弘文会頭、オブザーバーと事務局の計25人が出席した。
加藤委員長はあいさつで、合併前から三条夏まつりは通算44回になり、時代とともに変わらなければならないと考えており、参加者や市民の「共感を得て、楽しかったね、やってよかったねと言われるような、そんなまつりにもう一回リセット」する必要があり、「リセットと言っても、まるっきり一から変えるのではなく、従来の大事にしなければならないところは大事にしながら、また現代の考え方にそって変化していかなくてはいけないのかなと思っている」と考えを述べた。
議事では、資料に基づく今年度の各部会から出された反省事項を聞いた後、「それぞれ独立はしているが一体感がない。夏まつりという一つのファクターがいっぱいあるんだけど総合的にまとまっていない、そんなふうな印象を受けた」とし、このほかにも意見、提案があればと意見を求めた。
委員からは次々と意見が飛び出した。三条総踊りや花火大会会場に飲食出店がない、見る食べる飲むの三拍子がそろわないと楽しめない、「三条マルシェ」とドッキングができないか、「元気プロジェクト」など飲食店に協力要請できないか。また、中学生や高校生の発表の場はないのか、栄地区や下田地区から来るにしても駐車場がない、花火大会を日曜ではなく休前日にしたらどうか、凧と凧ばやしパレードなどの開催曜日の変更、実施会場についてなどの提案もあった。
民謡流しに自治会など地域の参加掘り起しなどを求める意見も複数あったが、昔と違ってさまざまな楽しみのある今、子どもや若い人などにとって魅力がなくなったのでは。さらに、市民から意見を吸い上げるということも考えたらいいのではなど、次々と意見や提案が述べられた。
同委員会では、今年度中に次年度夏まつり事業(案)をまとめ、3月に斉藤会頭に答申書を提出する予定だ。