三条地域振興局が職員の酒気帯び運転での事故に伴う供述調書を破って逮捕されたことを受けて記者発表 (2011.12.9)

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三条地域振興局(岡田信夫局長)は9日、前夜に酒気帯び運転で交通事故を起こした同振興局勤務の職員が公用文書毀棄(きき)で逮捕されたことを受けて記者発表を行った。

三条地域振興局で行われた記者発表、左かが岡田局長、右が高木地域整備部長
三条地域振興局で行われた記者発表、左かが岡田局長、右が高木地域整備部長

午後4時から同振興局で記者発表を行ったもので、岡田局長と逮捕された職員が所属する地域整備部の高木努部長の2人が出席。冒頭、岡田局長は同振興局職員が飲酒運転で交通事故を起こしたうえ、警察官が作成した文書を破って公用文書毀棄容疑で現行犯逮捕されたことにより、「事故の相手方、さらには地域住民、県民の皆様方に県職員の信頼を損ねたことにつきまして大変、遺憾であり、申し訳なかった」と述べ、「大変申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

記者発表が行われた三条地域振興局
記者発表が行われた三条地域振興局

逮捕の状況や概要などいついて説明し、逮捕されたのは同振興局地域整備部ダム管理課の鈴木義清副参事・管理課第1係長(59)。8日午後11時44分に三条署に逮捕された。

事故があったのは午後9時15分ころ。逮捕された職員は午後6時から8時半ころまで三条市内の飲食店で開かれたダム管理課の忘年会に出席した後、車を運転して三条市上保内地内の国道403号上で車両同士の事故を起こしたと見られる。双方にけがはなく、三条署は物損事故として処理した。

職員は衝突現場で取り調べ中に警察車両のなかで、警察官が道路交通法違反事件の供述調書を作成し、職員が署名したあと指印を求めたところ、その調書を切り裂いた。

忘年会には同課の8人が出席し、うち鈴木容疑者を含む2人が自家用車で会場の飲食店に行ったが、閉会前に2人(2台)分の代行を頼んでいた。鈴木容疑者が会場を出たのが最後のため、代行を利用したかどうかはわかっていない。また、代行で宿舎までいったん帰り、再び、出かけたとも考えられるが、確認されていない。

鈴木容疑者は、勤続41年で、ことし4月から笠掘ダムに勤務。勤務態度などの評価では、今夏の豪雨水害の対応など厳しい状況のなか、よく頑張っていたという。

三条地域振興局としては、全職員に対して飲酒運転の根絶、公務員としての法令、モラルの順守を再度徹底する。本庁でもこの日、全職員に各振興局長や各部局を通じて同様の注意喚起をした。

また、本人に対する事実確認を行った後、厳正に処置するとして、本庁の人事当局に報告する。県の規定では、飲酒運転は基本的には懲戒免職。

岡田局長は、5年前に福岡県で飲酒した公務員による悲惨な事故以降、県でも飲酒運転には事故を起こさなくても厳罰な処分が徹底されてきたとし、「そのなかで、飲酒運転、そして事故を起こし、逮捕されるという事件が発生したことは、私たちも信じがたいことで、残念なこと」と言い、「いっそう効果のある対策を考えていかなくてはならない」と話した。


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