三条市栄地区の国道8号線の4車線化を推進する栄商工会の国道8号線栄拡幅推進委員会(佐藤勝美会長)と三条商工会議所(斉藤弘文会頭)、三条市の三者が10日、地元選出の菊田真紀子代議士に「一般国道8号拡幅(善久寺交差点改良事業)に関する要望書」を手渡し、早期整備促進を求めた。
三者の代表の佐藤会長、斉藤会頭、国定勇人市長の3人が午後4時半に三条市・民主党新潟県第4区事務所を訪れ、前日9日までの国会日程を終えて新潟に戻った菊田代議士に佐藤会長から要望書を手渡した。
要望書などでは、栄地域の国道8号線について、善久寺交差点改良事業区間を含む拡幅区間5.1キロメートルの前後は、すでに4車線化されているが、同区間では起終点部の約1.2キロメートルしか4車線化されていない。
そのため、とくに善久寺交差点付近では、交通死傷事故が多発しており、その削減を目的に右左折車線を設置する交差点改良事業が進められているが、小中学校の通学路でもあり、道路を横断する児童生徒の安全確保のため、地下横断歩道のバリアフリー化と周辺歩道拡幅が必要とする。
さらに、翌平成24年夏に供用開始予定の北陸自動車道栄パーキングエリアのスマートインターチェンジが設置されると、三条市下田方面など近郷からの車が流入してさらに交通量が増え、車の流れの変化も予想される。
そのうえで、3月の東日本大震災や新潟・福島豪雨災害の復興費など、厳しい財政状況と思われるが、「改めて、国道8号栄拡幅の平成24年度以降の本交差点改良事業に対する大幅な予算枠の拡大への理解を」求めた。
菊田代議士は、「重く受け止めさせていただきます」と述べ、昨年も佐藤会長と国定市長から要望を受け、当時の政務三役に直接、必要性を説明し、極めて予算付けが厳しいなかでなんとか予算をつけてもらったと説明。さらに、今の話からスマートインターチェンジ開通による交通の流れや量の変化を認識し、ここをしっかりしていかないと、混乱、不安が出てくるとし、「しっかり受け止めさせていただいて、近いうちに直接、国交省の担当者、政務三役に説明したい」と答えた。