三条市中央公民館は12日、東日本大震災で三条市に避難している福島県南相馬市の氣功研究「養生塾」塾長の佐竹紀(おさむ)さん(71)を講師に三条市高齢者教室公開講座「元気が出る講演会」を開き、約140人が受講した。
佐竹さんは氣功研究「養生塾」の塾長で、中国上海市の上海市癌学校で気功学の専任講師。NHK文化センター講師、中国で道教系の医療気功を学び、中国で認証された医療気功師、専業は外気施療でがんを専門とする。
三条市高齢者教室は、60歳以上を対象に月2回ほど趣味や教養について学んでもらっている。この日は今年度13回目の最終講。佐竹さんをゲスト講師として講演してもらった。
会場には、高齢者教室の受講生70人と一般市民70人の計140人余りが参加。地震当日や原発事故の話題のあとは、高齢者が元気に過ごすためのひけつとして「ゆっくり、静かに、力を抜いて」などとアドバイスを受けた。
佐竹さんは、三条市が初めて被災者を受けれた3月16日から三条市へ避難し、すでに9カ月。自宅がある南相馬市小高区は、福島第一原子力発電所の事故による放射線の影響で今も警戒区域に指定され、立ち入りが禁止されている。
ブログで三条市に避難している人たちの状況を伝えるとともに、三条市総合福祉センターに開設されていた避難所では、ともに避難生活を余儀なくされている人たちのために気功教室も開いた。今回の講演は、世話になっている三条市の役に立ちたいと、市の担当者などに話をもちかけて実現した。
佐竹さんは、11月30日から三条市総合福祉センター内の原発震災避難者交流ルーム「ひばり」前ホールを会場に「三条気功の会」夜コースを開講している。受講は資料代含めて月3,000円。12月18日からは毎週日曜の午前9時から1時間ていどの無料の「朝いち気功教室」(無料)を毎週日曜の午前9時から1時間程度で開く。