国定勇人三条市長は13日、定例記者会見を行い、この日発売した市内5つの商店街が三条の食材を生かして共同開発したオリジナルブランド「三条街(さんじょうがい)」の発表、地産地消推進店のキックオフサービスなど10項目について話した。
「三条街」で生まれたオリジナル商品は3品。三条名物の車麩(くるまふ)にパン粉をつけて揚げた「三条揚げ」(カレー味とチーズ味の2種、1個105円)、麩とクルミを使ったぜいたくなクッキー「クルミの麩ッキー」(1袋315円)、新潟のクルミ入りの太巻きも意識した三条産米粉百パーセントのスポンジにキャラメリゼをサンドした「キャラメルサンドカステラ」(1袋315円)。市内商店街の14店舗で取り扱う。
「三条街」の目的は、商店街でしか買えない商品をつくることで商店街の集客増加と個店の売り上げ増加を図ること。3月に商店主ら20人で「三条市商店街商品開発委員会」を発足し、コンサルタントや料理研究家のアドバイスを受けて開発した。
地産地消推進店は、積極的に地場食材を使用すると申請した小売店や飲食店が、認定基準を満たしていれば三条市が「地産地消推進店」として認定し、「Bon Appetit SANJO」とある認定プレートを交付するもので、13日現在で57店が認定を受けている。
16日からの事業実施で、そのスタートの起爆剤にしようと認定店の一部が期間限定でキックオフサービスを行う。
「三条街」への期待を問われて国定市長は、ここ1、2年に三条の真ん中が変わり始めるきっかけになる出来事がたくさんあり、三条マルシェで大勢が集まったのを契機に新しい個性的な店舗ができ始めていると話した。
そうした気運が高まるなかで、矢継ぎ早に前向きで積極的、新しい提案ができることは素晴らしく、単に話題づくりではなく、真ん中の人たちに新しい方向感を見い出し、着実に歩を進めていく大事な一里塚を築いたもらったと評価した。
さらに、話題が増えている三条をどんな地域に印象づけたいかとの質問には、固定的なイメージをつけようと思っておらず、評価を受けるのは三条に来てもらった人で、「なんかわかんないけど三条に1回、行ってみようかと思ってもらえるきっかけになれば」と三条に注目が集まっていることを喜んでいた。発表した10項目は次の通り。