燕市教育委員会は、21日午後7時から燕市吉田産業会館で与田剛スポーツ講演会を開き、中日の剛球投手で鳴らしたNHK野球解説者の与田剛さん(46)を講師に「スポーツの力 今、この時、自分ができること」テーマに講演を聴くので、往年の野球ファンから少年野球の子どもたち、さまざまなスポーツの指導者など幅広く聴講を呼びかけている。
毎年恒例のスポーツ講演会で、昨年の講師は元サッカー日本代表で解説者の松木安太郎さんだったのに続き、今回は野球。90年代前半の中日ドラゴンズのリリーフを担う剛球投手で、ことし3月までNHK『サンデースポーツ』のメーンキャスターを務めた与田剛さんを講師に招く。
市教委に与田さんと同じ亜細亜大学出身で、友人を介して与田さんとつながりがあった縁で講師を依頼した。入場無料で市外の人でも聴講できるが、申し込みが必要。定員400人で定員になりしだい締め切る。申し込みは燕市体育センター内の燕市体育協会(電話:0256-64-3091、ファクシミリ:0256-64-3090)へ。プロフィルは次の通り。
1965年12月4日福岡生まれ。千葉県出身。木更津中央高校―亜細亜大学―NTT東京を経て、1990年、ドラフト1位で中日に入団。150キロを超える剛速球を武器に鮮烈デビュー。この年、157キロの日本最速記録をマークし、最優秀新人賞と最優秀救援投手賞に輝く。
1996年6月、千葉ロッテのトレードで移籍し、直後に大リーグ2Aメンフィスチックスに野球留学。1997年オフ、千葉ロッテを自由契約になり、日本ハムにテスト入団。再起をかけ、右肘を手術。リハビリの末、1999年10月、1620日ぶりに一軍のマウンドに立ち、感動を呼んだが、その直後、日本ハムを自由契約に。
2000年、野村監督の下、阪神にテスト入団。34歳の挑戦は"リストラの星"と呼ばれ、共感を得た。2000年秋、引退。2001年からNHK解説者としてメジャーリーグ放送を中心に活躍。メジャーリーグ「オールスターゲーム」「ワールドシリーズ」イチロー最多安打記録の試合など数々の名場面の解説をした。
2009年3月のWBCにて原ジャパンのピッチングコーチを務め、世界一となり、紫綬褒章を受章。同年4月からNHK『サンデースポーツ』メインキャスターに就任。