三条市は19日、公式サイトに2013年の職員採用情報のページを開設して優秀な人材を求めている。
「来たれ 素直な肉食系」をキャッチフレーズに「採用試験計画」、「受験案内等」、「採用説明会」、「職員」、「仕事」、「FAQ」、「素直な肉食系」の各ページへリンクを設置している。
「素直な肉食系」のページでは、国定勇人市長のメッセージを掲載する。「素直な肉食系」とは「他人の意見、現状の自分を受け入れることができること」と「現状打破に貪欲、積極的で意欲と向上心に溢れていること」で、ことあるごとに国定市長が口にしている理想の職員像を800字余りに凝縮している。
三条市職員を目指す人に限らず、公務員、あるいは民間で働く人にも示唆に富み、気づきを与えてくれる内容で、一読したい。三条市長メッセージの全文は次の通り。
三条市役所が求める人材、そのキーワードはズバリ「素直な肉食系」です。
公務員はとかく「前例踏襲」や「ことなかれ主義」といった言葉に代表されるように「変化」に対してネガティブであり、主体性に欠けるというイメージを持たれがちです。
ひと昔前の金太郎あめのような画一的な行政を国のコントロールの下で行っていくことが是とされた時代であれば、公務員はそれで十分だったのかもしれません。
しかし、今まさに迎えようとしている地域主権の時代においては、職員一人一人が主体的に、極論すれば、自らが市長であるかのように考え、行動し続けることが求められます。
民間企業も含め、厳しい就職活動に臨まれている皆さんにとって、こんなことは言うまでもないことかもしれませんが、「それは自分が考えることではない」、「重要なことはどこかで誰か偉い人が決めてくれる」などといった他人任せの受け身の姿勢では、これからの公務員としての役割を果たしていくことなど到底できません。
もし、万が一公務員に対してそうしたイメージをお持ちであれば、少なくとも三条市の職員についてはそのイメージを捨て去って欲しいと思います。
しかし、このことは三条市民の幸せのためにと必死になって皆さんが考えた施策を実現できる環境になりつつあるということでもあります。
さらに様々な行政分野が集約された基礎自治体のフィールドは皆さんが考えているよりも恐らくずっと広いはずです。
私は、三条市長として現在2期目ですが、もし、皆さんが採用されれば、きっと私よりもはるかに長い三条市職員としての人生を送っていくことになるでしょう。
そのときには「市長がどう思うかわからないから」とか、「多分これをやったところで市長は反対するから」とか、「市長からの指示がないから」とか、そういった情けないことを絶対に言わないでください。
三条市民の幸せのため、自ら考え抜き、努力し、実践する。
そのためには「摩擦」や「対立」も厭わない。
三条市はそんな力強い人材を求めています。
来たれ!素直な肉食系!