燕市・分水商工会青年部(久須美哲朗部長・部員22人)はことしもクリスマスイブの24日、サンタクロースにふんして保護者に代わって子どもたちにクリスマスプレゼントを届けるサンタクロース事業を行った。
クリスマスの夜、良い子のところにサンタクロースがプレゼントを持ってやってくるという夢を子どもたちに与えられたらと毎年恒例の事業で、ことしで13年目。対象は燕市分水地区の就学前の子どもで、希望した保護者から前日23日に商工会にプレゼントを持参してもらい、翌24日に配達した。
ことし配達を希望したのは、昨年よりやや少ない61世帯。配達は部員16人が参加し、1人はサンタクロースにふんし、もう1人は配達先への車のナビゲーションをするトナカイ役となって2人1組になり、地区別に手分けしてプレゼントを届けた。
湿った雪の降るあいにくの天気のなか、次々と家を回り、呼び鈴を押すと「サンタさんが来たよ−!」のお母さんの声に急いで玄関に来た子どもは、真っ赤な服に白いひげのサンタクロースに目を丸くしてびっくり。サンタクロースが白い袋からプレゼントを取り出すと「ありがとうございます!」。
家族で鍋を囲んでもらおうと、青年部から鍋のスープの素をプレゼント。お返しにサンタクロースに缶ビールを渡す子どももいて、手を振ってご機嫌でサンタクロースを見送っていた。
久須美部長は「サンタクロースは車に乗ってこないので」と、子どもたちの夢を壊さないよう、わざわざ離れた場所に車をとめて配達先まで歩いた。ほかの部員も、希望者にアンケートをとると「毎年、楽しみしているという声があるので」と子どもたちの喜びが事業を続ける励みになっている。