「おもしろいことを考えている人が集まり、おもしろいことをやっていこう」をコンセプトに25日、三条東公民館で初めての「さんじょうワクワク未来トーク」が開かれ、中心となった三条市に住む3人の仕掛け人がフェースブックで参加者を募り、その呼びかけに応えた23人が参加してSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を媒介した生まれたてのネットワークの可能性を楽しみながら探った。
仕掛け人の3人は、何かおもしろいことをやろうと発起人になった三条市グリーンスポーツセンターセンター長の鳥羽和明さん(37)、その相談にのった埼玉県から三条市へ移り住んで地元のコラボレーションをプロデュースする(有)トラディショナル・スピリット取締役の小山雅由さん(32)。さらに小山さんが誘った燕三条まちあるきのナビゲーターや三条マルシェの企画運営に取り組む(株)相場紙器製作所専務の相場浩さん(43)。
3人が主にフェースブックでつながっている人たちに参加を呼びかけた。決まっていたのは日時と会場だけ。クリスマスのプレゼント交換を行うのでプレゼントを持参してもらったが、誰が参加し、何をするのかも決まっていない。
「ワクワクした未来をイメージしている人たちが集うということ」。そんな雲をつかむような“この指止まれ”に、遠くは新潟市や柏崎市に住む30歳代が中心の男性16人、女性7人の23人が集まった。
フェースブック上の3人の友人、ネットワークからの参加。フリーターから経営者、職人、芸人、写真家とさまざまだが、何かおもしろいことをしたい、新たなコミュニケーションに期待していることでは共通している。SNSでこの日、突然、生まれたネットワークともいえる。
参加した人に上下関係はない。この日は、ワークショップ的に自己紹介やプレゼント交換しながらそれぞれが夢や思いを話すだけで予定した3時間があっと言う間に過ぎたが、たがいに理解を深めるなかで、この集まりでどんなことができるかを肌で感じたようだった。
鳥羽さんは、三条ネイチャーゲームの会とエコライフを楽しむ会の代表、NPOさんじょうの理事に就き、それだけで十分に忙しい毎日。それでもあいさつで「ぼくは生まれも育ちも三条でみんなもっともっと三条を好きになってほしい」、「とにかく、おもしろい人がいっぱい集まっておもしろいことができればいいよねと」と熱い思いを話した。
参加した人たちは名刺交換も行い、「すごい楽しかった」、「いろんな人がいますね」と新しい出会いに感謝していた。次回の開催を約束して終わり、年明けの早くに開かれそう。まさに無手勝流で参加者で一緒にレールを敷きながら前へ進んでいく。