角利産業(株)=加藤敏敦社長・三条市東本成寺=は28日、三条市吉田、広域養護老人ホーム「県央寮」(管理者・国定勇人三条市長、入所者93人)にことしも切りもちなどを寄付し、一足早い正月気分を味わってもらった。
同社の寄付は、同ホームが設立した翌年昭和46年、先代社長の代から続けており、今回41年目。ことしも角利産業と角利製作所の社員が、ボーナスから善意を出し合い、切りもち200個、ミカン3箱、バナナ3箱を贈った。午前11時半に同ホームの食堂で贈呈式を行い、席に着いた利用者の前で加藤社長から管理者の国定市長に目録を手渡した。
加藤社長はあいさつで、昨年、同ホームを訪れてから一年があっという間だったが、「皆さん方のお顔を拝見しますと無事に過ごされたと喜んでいます」。「私も実はことし65歳になりました、皆さんと同じくらいの年齢になり、そろっとこちらの方にお世話にならないといけないような年になりましたが、おかげさまで元気で頑張っています」と話すと、利用者から笑いがおこり、和ませた。
さらに、平成21年は事故や大災害など大変な一年だったなか、こうやって元気に正月を迎えられることは、ほんとにに幸せなことと考えている。ことしもささやかなプレゼントだが社員のボーナスの一部、皆さん方に少しでもおいしく召し上がっていただければと話し、「これから寒い期間が続きますが、どうぞ体に気をつけて新年を迎えていただければ」と願った。
ことしも県央寮互助会の大山金吾会長(85)が、礼を述べた。続いて、国定市長や加藤社長とともに昼食に移り、さっそく献立に登場した切りもちを、好みによってあんこやきなこ、納豆や雑煮で味わった。