三条市本町2、酒場カンテツ(関本秀次郎店主)は1月1、2の2日間、同店で長岡市出身の現代音楽作曲家、平沢亮さん(34)の初めての写真展「大地と花びらの写真展」を開く。
平沢さんはテレビ番組やCM、ウェブ、店頭VTR広告などで音楽制作を手掛ける。2年ほど前から趣味で写真を撮るようになった。店主の関本秀次郎さん(38)と話すなかで、ことしのゴールデンウイークに写真展の開催を決めた。
琵琶湖のコテージなどで30人の女性を撮影した。官能的だが、撮られた女性が喜んでくれるスタイリッシュな作品。盆過ぎに平沢さんが作品のサンプルを持参した。「すれがすっごいかっこ良くて」と関本さんは目を輝かせて話す。たまたまその場に居合わせた女性も撮ってほしいと頼み、計31人を撮った作品を展示する。
関本さんもすべての作品を見たわけではなく、あとは当日のお楽しみ。平沢さんはギターを持参する予定で、客と一緒に飲んで歌ってトークもと、枠にとらわれない写真展となる。2日間とも午後7時から午前0時までで入場料500円。
関本さんは東京で働いた時代から「jam session people」と称してオリジナルデザインのTシャツ製作をはじめさまざまなプロジェクトに取り組んできた。「百円ライターの旅」もそのひとつ。百円ライターに願い事を書き込み、その願い事をかなえるために百円ライターが人から人へと渡って旅をするという夢のある取り組み。それを知った平沢さんから突然、連絡があり、その百円ライターを受け取りにわざわざ東京から関本さんを訪ねてきた。
酒場カンテツは昨年7月のオープン。当初からギャラリーやイベントスペースを兼ねた店を目指して、これまでもいろいろな企画を実現した。平沢さんもちょこちょこ顔を出すようになり、思いを語り合うなかから写真展の実現に向かった。この後、東京、大阪、名古屋でも巡回展が開かれ、酒場カンテツでの写真展はその皮切りとなる。
「田舎でもこんなことがやれるという所を見せたい」、「大のおとなが本気でおもしろいことをやりたい」と話す関本さん。「(平沢さんとは)アンテナが合ったんでしょうね」と言い、平沢さんの写真展を最も楽しみにしている人のひとりが関本さんだ。酒場カンテツは石川書店角から昭栄通りに入って最初の十字路を左折、左手3棟目の2階。