民間検査・研究機関の社団法人県央研究所(高野貞子理事長)は、来年1月25日までに5日間を顕微鏡無料開放デーとして「知りたがりやの勉強会」を開き、同研究所の検査用の顕微鏡でカビやダニを自分の目で確かめてもらっている。
ごみへの関心も高くなる年末年始の大掃除シーズンにあわせて同研究所が用意したカビやダニ、さらに持参したごみを顕微鏡で観察してもらおうと初めて行っている。
28日に訪れた男性は、同研究所が用意したパンについたカビやダニを観察してもらった。ごみは食塩水に沈めて浮かび上がったものを採取して観察したが、残念ながらか幸か見つからなかった。
とはいえ、100万円近くもする検査用の顕微鏡の倍率や解像度は理科の教室のそれとはまったく次元が違う。用意した試料のダニは、肉眼では何もないように見えるのに、顕微鏡を通すと足の一本一本まで鮮明に確認できた。
試料はスライドガラスに載せ、上にカバーガラスを載せてはさむ。ダイヤルやレバーを使ってピントを合わせたり試料を載せたステージを動かしたりといった操作が探求心を探求心をくすぐり、ちょっとした化学者気分も味わえる。
ダニが見えなくても、拡大しただけなのにふだん見るのとはまったく違う世界が広がり、「ごみを見るだけでもおもしろいですね」、「目じゃ全然、見えないのにね」と発見の喜びを体感していた。
このあとは1月11日、18日、25日といずれも水曜の午後2時から5時まで開放し、その間の好きな時間に無料で顕微鏡観察を体験できる。参加は申し込みは同研究所(電話:0256-46-8311、ファクシミリ:0256-46-8310)へ。