三条市に避難している小学生にランドセルを贈るなど東日本大震災関連で三条市に避難している人たちへの支援を続ける兵庫県豊岡市から、今度はもちや野菜などの「お正月用品」が贈られ、28日に三条市市内の91世帯に届けられた。
豊岡市から届いた「お正月用品」は、ダイコン100本、キャベツ100玉、ハクサイ100株、ホウレンソウ100束、シュンギク100束、丸もち20個入り100パック、かまぼこ200本、ちくわ200本、さらにコウノトリの形をしたミニカステラ、2合パックのコメなど。中貝宗治豊岡市長からのメッセージも入っていた。
豊岡市のホームページによると、野菜やもちは豊岡市土地改良協議会、かまぼこは二方蒲鉾(株)からの寄付のようだ。
三条市では、豊岡市からのプレゼントを市内に避難している91世帯分に分け、毎週1回届けている避難者用の情報紙「浜通り×さんじょうライフ」とともに28日、職員が手分けして届け、直接手渡した。
大き目のレジ袋2つ分の思わぬプレゼントを受け取った福島県南相馬市小高区の志賀マス子さん(54)は、「うわ〜、こんなにたくさん」、「野菜はありがたいです。すご〜い、お手紙も入ってるし、コウノトリのお菓子も入ってる」と感激した。
志賀さんは、ことしの正月は三条にいるしかないからと話し、いつもの正月なら「神さまにお膳をあげたりしていた」。「ことしは避難しているから、特別なものは何もしない」、「お雑煮をして、もちを焼くくらい」。それでも、届いたかまぼこを並べたりしてちょっとにぎやかになると言い、「豊岡市さんからは前にもコメや野菜をいただいた」と、重ねての支援に感謝していた。