丸井今井邸保存会は、2日から8日まで三条市丸井今井邸で「富士山・佐川忠則写真展」を開き、アマチュア写真家の三条市鶴田4、佐川忠則さん(70)が撮影した富士山の写真を展示、販売して収益を水害義援金として三条市に寄付する。
2003年から2年に1度ほどのペースで開いている写真展で、今回は2年ぶり5回目。一昨年11月ころから1年余りの間に撮影した写真を展示している。A1判サイズのパネル18点をメーンに、額装の半切サイズ4点、四つ切1点、六つ切り6点の計29点だ。
作品はすべて販売し、経費を差し引いた収益を毎回、丸井今井邸の運営費に寄付しているが、今回は7.29豪雨水害で大きな被害を受けた三条市に寄付することにした。チャリティー販売の価格は、2L判額入りが2,000円、六つ切り5,000円、A1パネル1万5,000円など。
佐川さんは、定年退職を機に本格的に写真に取り組み、富士山を取り続けて12年。自家用車で富士山の撮影地に出向き、1人で行くときには7日から10日かけて撮影。富士山の撮影はライフワークと言い、1年の3分の1を富士山とともに過ごす。
いつ、どこに行けば、どんな富士山が撮れるとのポイントはつかんでいるが、日々変化する富士山に飽きることはない。片道7、8時間の道中も「今回は何を撮ろう」と考えながら行くのが楽しく、まったく苦にならないとも。自然のなかでの撮影を続け、最近は鳥の「カワセミ」の撮影も始めている。
この12年の間に自然環境の変化も感じている。以前より珍しい雲が現れることが減っている。標高1,800メートル付近で撮影していて、雲海かと思ったらスモッグだったなど空気の汚れも感じると言う。写真展は入場無料で、毎日午前10時から午後4時まで。