長岡市出身の現代音楽作曲家、平沢亮さん(34)=東京都世田谷区=の初めての写真展「大地と花びらの写真展」が1、2の2日間、なじみの店の三条市本町2、酒場カンテツ(関本秀次郎店主)で開かれており、30人を超す女性の主にヌードをとらえた作品が展示されている。
2年ほど前に一眼レフカメラを買って音楽制作などの「ストレスのはけ口」にと写真を撮るようになった。昨年秋から20歳から40歳くらいまでの裸の女性を撮り始め、約6,000枚を撮影したなかから約100枚をセレクトして店内に展示している。
琵琶湖のコテージを借りたほか、ビジネスホテルや中央高速の見えるビルの非常階段などで撮影した。裸でツインベッドの間に横たわったり、キッチンのオーブンのスペースに入ったり、逆立ちしたり。ありふれた日常的な空間に裸の女性を置くことで固定概念が揺さぶられるような不思議な感覚を与える。
2つのごみ袋の一方に裸の女性、一方にごみが入った写真は賛否両論と言う。手首に残るリストカットをクローズアップした作品もあり、見る者を戸惑わせ、考え込ませるようなユニークな視点。屋外での写真もあり、裸になった女性が自転車に乗る写真は夜明け前の人のいない時間に撮影する苦労もあった。
初日1日は女性の来店が多かった。平沢さんはアコースティックギターを持参しており、気が向けば弾き語りすることもあり、視覚と聴覚に訴えるパフォーマンスアート的な写真展になっている。
平沢さんはテレビ番組やCM、ウェブ、店頭VTR広告などで音楽制作を手掛ける。2年ほど前に趣味で写真を始め、間もなく酒場カンテツ店主の関本秀次郎さん(38)と知り合うなかで今回の作品展の開催が先に決まり、それから展示用の写真を撮った。
それまでは風景ばかり撮っていた。おかげでカメラを持って旅行へ出る機会が増えた。風景写真を見せた関本さんに勧められ、ひょんなことから女性を撮ることになり、一気に個展へ。本業よりも「写真の方がおもしろいんですよね」と平沢さんは笑う。
プロのミュージシャンを目指した。30歳までにと思っていたが、挫折していったん帰郷。しかし最後のチャンスと思って再び上京し、たまたま作曲を手掛けたところ、次々と仕事が舞い込み、いつの間にか本業に。CM音楽の制作はクライアントの依頼に合わせてつくるが、写真は思い通りに撮れる。好きという意味では写真が本業を上回るが、「好きなことを仕事にしたら大変なのは経験ずみですから」と達観する。
「カメラの機能も良くわかりません」、「最初は光の回し方もわからなくて」、「こんな感じでいいんでしょうかね」と技術的な自信はなく、「仕事も写真も勢いだけですから」と謙そんしながらも「30分後に忘れられるような写真は撮りたくない」というこだわりも。「とにかく今は続けていきたいと思っています」と話している。
2日も午後7時から午後0時まで開かれてり、入場料500円。この後、東京、大阪、名古屋など7会場での巡回展も決まっている。