燕市は、吉田庁舎に設置している燕市被災者サポートセンターを昨年末に模様替えし、東日本大震災で燕市内に避難している人たちが利用しやすいようにテーブルのレイアウトなどを変更して新年をスタートした。
市は最多で市内3カ所に開設していた避難所を昨年7月末で閉鎖したが、避難所がなくなっても避難している人たちがコミュニケーションし、情報を交換、共有してもらおうと間もなく燕市被災者サポートセンターを開設。吉田庁舎の東側入り口を入ってすぐ左の部屋を充てた。
しかし被災した人たちの出入りが少ないこともあって模様替えした。センターのスタッフは避難している人から採用した3人の臨時職員を含む4人。これまでは手前と奥にテーブルをくっつけて職員は主に奥のテーブルを利用したが、それを手前のテーブルを中心に利用するようにして外から入りやすいようにした。
手前と奥の間にパーティションを設けて、くつろぎやすい雰囲気に。自由にインターネットを利用できるパソコンや福島県の地元紙、新潟県の観光パンフレットなどはこれまで通り用意している。
避難している人は、以前と比べて避難所の経験ない人が増えた。5日現在で燕市内に避難しているのは、54世帯の136人で、うち39世帯の98人は避難所経験がない。大半は自主避難で、子どもを被爆させないための疎開的な意味合いが強く、夫は福島へ戻って働いている家も多い。地元に知り合いがなく、精神的に孤立することも心配されるが、2月にも避難している人たちの交流する座談会のようなイベントの実施を検討している。