三条市元町、ラーメン店「龍昇園」(刈屋栄二さん経営)は、昨年11月末に行った恒例の「チャリティラーメン」の売り上げなど計10万円を長野市在住の画家・荘眠月(そうみんげつ)さんの色紙40枚余りとともに東日本大震災の義援金として宮城県石巻市に送る。
同店は、毎年11月末ころから期間限定でメニューに登場する五十嵐川に遡上するサケを使ったみそラーメン「氷頭ラーメン」の発売にあわせ1杯100円や200円で販売する「チャリティーラーメン」を実施しており、その売上げを小児がん征圧のためなどに寄付している。
ことしは、「東日本大震災復興支援チャリティーラーメン」として、宮城県女川町、(株)高政の笹かまぼこを購入して氷頭ラーメンのトッピングに使い、昨年11月28日に1杯200円で250杯を販売した。
その売り上げすべてと市民から寄せられた善意合わせて9万5,263円に、同店が5,000円近くを加えてちょうど10万円を義援金とした。
色紙は毎年、三条市今井邸で作品展を開いている長野市在住の画家本庄基晃さんの弟子で二代目の荘眠月(そうみんげつ)さんの提供。刈屋さんの呼びかけなどをきっかけに、三頭身の愛らしい表情の観音や如来を色紙に描き、被災地や被災者に贈る活動を続けている。昨年は石巻市や三条市内に避難している人に計300枚を贈った。正月明けに40枚余りが刈屋さんのところに届き、今回の義援金とあわせて石巻市に届ける。
刈屋さんは、地震発生前からのインターネットを通じた知人が石巻市におり、今回のチャリティーラーメンの笹かまぼこは、その友人を通じて同市の石巻日日新聞社に紹介してもらった。先に贈った荘眠月さんの色紙も同新聞社を通じて被災地の人たちに届けてもらった。
今回も義援金と色紙と合わせて、石巻日日新聞社に託すことにしており、発送の準備を行っている。