三条市庭月、道の駅「漢学の里」のレストラン「庭月庵悟空」では12日、第1回我が家の自慢料理の集いを開き、参加した17人が下田地域の山菜や野菜を中心に手作りした家庭料理を持ち寄り、たがいに家庭の味を楽しんだ。
家に居がちな冬場、同レストランが集いの場所を提供し、新しい友だちづくりに生かし、楽しい時間を過ごしてもらおう、さらに地域の伝統料理や郷土料理の掘り起しにもつながればと初めて開いた。1月から3月まで月2回、計6回開く。
参加対象はとくに定めていないが、第1回目の今回は、「我が家の自慢料理・得意料理を一品持参する」のが参加条件。1人500円の参加費で、ご飯と味噌汁が付き、主に地元下田地域に住む女性17人が参加して持ち寄った料理をおかずに、昼食と会話を楽しんだ。
大きなテーブルにずらりと並んだ料理は色とりどりで20種類余り。のっぺ、煮菜、レンコンのきんぴら、はりはり漬け、落花生味噌、シソの実の醤油漬け、ナスの奈良漬、ゼンマイの煮つけ、ワラビやヒジキの煮つけ、アザミの油いため、ダイコンやカブの漬け物、カリフラワーのピクルス、大福と甘酒の手作りデザートもあった。
ダイコンを使った漬け物は、見慣れた黄色いではない白いたくあんも数種類あり、鉈漬け、酢漬けなど見た目も味もさまざまで、まさに家庭の味だ。
参加者は、それぞれの料理を小皿にとりわけ、サツマイモご飯と五十嵐川のサケの味噌汁とともに味わった。あちこちから「ばあか、うんめ〜て」の声が聞こえ、「これ誰の作品だて」、「どんげしたね」と作り方や材料について質問していた。
野菜も自家製のベテラン主婦がほとんで、それぞれの家庭に代々続く料理方法や保存した野菜や山菜の調理方法も話題にのぼり、情報交換も。品数の多さに食べ過ぎたと話した人は「帰りに(腹ごなしに)雪かきしていかないとだめら」と笑い、和やかだった。
次回は1月31日に開く。子育て中のお母さんの参加も歓迎しており、参加費や持参する料理についてなどの問い合わせや参加の申し込みは、庭月庵悟空(電話:0256-47-2488)へ。