強い寒気で冷え込みが強まった12日。三条市でも明け方の最低気温は-3.5度で、日中も0度前後の厳しい冷え込みだった。
小雪が降ったりやんだりだった三条市の最低気温は午前4時36分の-3.5度で、最高は午後1時8分の0.4度だったが、日中も氷点下となる気温が続いた。三条市南分遣所観測の午前9時と午後3時の積雪は42センチに達した。
前日の日中も気温は氷点下を記録し、前夜はさらに冷え込みが強まった。未明から三条市では今冬初の市内一斉除雪を行い、この日の朝の通勤時間帯は雪は除雪されたが、氷点下の冷え込みで路面が凍結していた場所も多く、ドライバーは慎重なノロノロ運転だった。
また、三条市下田地区のハクチョウの飛来地、森町地内の五十嵐川では、河川敷など1メートルを超す積雪。昼過ぎには100羽余りのハクチョウが羽を休めていた。
ハクチョウが群れる川岸の昨年夏の豪雨で堤防が崩れて住宅も流された。雪が積もっているので一見するとわからながい、河原の土が濁流に流されて岩盤がむきだしになっている。
堤防の下ががけのようになっているので、これまでのようにハクチョウを近くで観察しようと河川敷に降りるのは危険だ。それでも冬の使者のハクチョウは、ことしも忘れずにこの地へ飛来し、12日は氷点下の気温のなか、川の中に浮かんだり、岸辺で片足で立ったりと、人間の目からは寒そうな姿で過ごしていた。