三条弓道会(林金助会長・会員約40人)は17日、国定勇人三条市長を表敬訪問し、日本武道協議会の平成23年度武道優良団体として本県で初めて全国表彰されたことを報告した。
午後1時に林会長、星野義昭副会長、事務局の坂田史安さんの3人が表彰状を手に市役所を訪れ、国定勇人市長に栄誉を報告した。
日本武道協議会は、柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道の全国組織の武道9団体と日本武道館の計10団体で構成。加盟団体で武道の振興に寄与し、顕著な成果のあった個人と団体の功績をたたえ、顕彰しようと昭和56年から武道功労表彰を行っており、加盟団体ごとに武道功労者1人と武道優良団体1団体を決めて表彰している。
平成23年度の武道優良団体は、9団体。表彰式は1月9日に日本武道館で開かれた「平成24年 鏡開き式・武道始め」のなかで行われ、三条弓道会も林会長をはじめ3人が出席し、日本武道協議会会長の松永光日本武道館会長から表彰状を受けた。
三条弓道会は昭和9年(1934)設立。昭和初期から約80年にわたった組織運営が続き、指導者の資格となる5段以上の錬士11人、その上の教士10人、さらにその上の範士2人を輩出した。国体の選手、監督も数多く輩出し、林会長、事務局の坂田さんなど優勝経験者は6人を数える。
さらに、市内の高校弓道部に指導者を派遣し、全国大会優勝など若者の育成を40年以上にわたって継続、市民弓道教室も30年以上継続していることなどの功績が認められた。
三条弓道会の道場は、昭和53年(1978)まで今の三条市歴史民俗産業資料館の旧武徳殿で、現在は三条市総合体育館にある。
83歳になった林会長は、市内の高校の弓道部創設に関わり、同連盟から20人以上の指導者を輩出したことに国定市長は「後継者育成や人材を育てる仕組みがしっかりとしているんですね」、「すごい表彰ですね」と感心。林会長は「私の師匠がそれ(人材を育てること)に力を注いだ」と話していた。