住宅建築・リフォームの(株)ハンズワタベ=本社長岡市・渡部政雄社長=は22日、燕三条地場産業振興センターで「2012新春住宅まつり」を開き、家族連れなどが訪れ、「eco」をテーマにした住宅の新築やリフォームの提案をプロに聞き、大餅まき大会などのイベントも楽しんだ。
同社の新築部、リフォーム部、介護支援部のほか、各種住宅設備メーカーや建材販売店など12社が出展し、それぞれが住宅に関連した提案や展示、特価販売を行った。
3回目の今回は、東日本大震災以降さらに関心が高まった「eco(エコ)」をテーマに、各社が省エネや節電、節水型の商品やシステムを紹介。節水や節電に配慮したトイレ、遮熱素材のカーテン、高効率ガス給湯器、断熱内窓や断熱サッシ、ヒートポンプ式温水温風暖房システムなどを展示した。
各種の住宅関連メーカーが一堂に見られるイベントは県央地域では珍しく、小さな子どもを連れた親子や夫婦、家族連れなどの来場者は、展示ブースをゆっくりと見てまわり、住宅関連のプロの説明を聞いたり、自分の家の環境を話して質問をしたりしていた。
また、「大餅まき大会」は、午前と午後の2回行い、上棟式を想定して組んだ、高さ約4メートル50センチのやぐらの上から紅白のもちや菓子をまいた。70人余りが参加した午前の部では、空中から勢いよく投げられるもちを大人も子供も歓声をあげてキャッチ。40歳代後半の女性は「今、見なくなったね〜」と、子どものころは近所で何度も行われたと話していた。
家を建てる際の餅まきは、上棟式の災いを払うための儀式のなかのことがもとになっているという。全国的に省略され、めったに目にすることもなくなっている昨今だが、同社では家を建てるための大切な習慣としてとらえ、自社負担でもほとんどの新築住宅で実施してもらっている。その伝統的な行事を再現する「大餅まき大会」は、毎回、人気で、なつかしいと思う人や見たことのない子どもたちに意味を聞かせる家族も。さらに、自分の家を建てて自分でまいてみたいなど、さまざまなことを思わせるようだ。