25日は前夜遅くから朝方を中心に大雪となり、三条市、燕市で日中の全市一斉除雪が行われた。
三条市は25日午前8時ころから全市一斉除雪を行った。今冬の一斉除雪は、1月12日早朝に続いて2回目。今回は明け方からの積雪増にともない、三条地区では午前8時ころから各業者や市保有車が出動して除雪作業を始め、地域によっては交通や積雪の状況で夕方まで作業した。
今後の除雪作業については雪の降り方しだいだが、夜間、日中とも機械除雪を行うことがあるので、路上駐車など除雪の妨げになるようなことのないよう協力を呼びかけている。
燕市でも午前9時から全市一斉の日中除雪を行った。午前9時の積雪は三条市で50センチ(三条市消防本部南分遣所観測)、燕市では燕・弥彦消防本部の観測で燕地区27センチ、吉田地区32センチ、分水地区22センチ。
三条の気温は日中、氷点下が続いた。午後5時までの観測では、最高気温こそ未明の0.3度でプラスだったが、毎正時の気温では午前3時からずっと氷点下のままで、最低は-1.9度。雪は未明から明け方を中心に強く降った。
日中も100メートル先がかすんでよく見えないほど激しく雪が降ることもあり、厚い雪雲に覆われて日中でも薄暗くなり、ヘッドライトが自動点灯する車もあった。交通量の多い道路ではわだちができ、少ない道路は雪が踏み固められて一面に真っ白だった。
高速道路ではスリップ事故などが多発し、北陸道の燕三条IC−新潟中央JCT間の上下線が午前11時20分から午後3時ころまで通行止めとなった。この影響で長岡方面からの下り線は燕三条ICで高速道を降りる車の渋滞が続き、国道8号でも混雑が続いた。
また、新潟地方気象台は県央地域5市町村に大雪警報を発表した。5市町村とも午前5時18分に発表したあと、いったん午後2時36分に解除して大雪注意報に切り替えたが、それから2時間足らずあとの同4時28分に再び大雪警報を発表した。
新潟地方気象台の25日午後4時24分の発表では、県内では平地では26日昼前にかけて、山沿いでは27日にかけて大雪が続く見込みで、引き続き大雪、降雪による交通障害に警戒、地ふぶきに注意を呼びかけている。
日本付近は冬型の気圧配置となり、25日午前9時の石川県輪島市の上空約5000メートルには、氷点下33度の寒気が流れ込んでいる。26日朝には氷点下40度以下の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込み。
県内は平地では26日昼前にかけて、山沿いでは27日にかけて大雪となる見込み。26日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で、下越で平地50センチ、山沿い80センチ、中越で平地50センチ、山沿い80センチ、上越で平地50センチ、山沿い80センチ、佐渡で30センチ。
県内のアメダス積雪深計による速報値では、25日午後4時までの24時間降雪量と、25日午後4時現在の積雪の深さ(カッコ内)は次の通り。