NHKのバンドコンテスト「熱血!オヤジバトル」の決戦ライブに『カレーラーメンの歌』で出場する燕市在住のトリオバンド「矢代秀晴 & South Hills(サウス・ヒルズ)」が2日午前9時半に鈴木力燕市長を表敬訪問。鈴木市長も優勝した暁には「凱旋コンサートを」と成果に期待した。
バンドのメンバーは、いずれも燕市に住むリーダーでギターでボーカルの矢代秀晴さん(48)=南6=、ベースでコーラスの大原啓三さん(41)=南1=、ドラムの川上卓之さん(31)=殿島2=の3人。それと『カレーラーメンの歌』の制作をプロデュースした「燕三条ラーメン王国」の国王こと燕三条青年会議所の梨本次郎さん(38)と木村譲さん(38)の5人で市役所を訪れた。
燕三条を盛り上げようと一昨年、三条名物のカレーラーメンを素材に地元高校生とのワークショップで『カレーラーメンの歌』を制作し、会社経営のかたわら音楽活動に励む矢代さんの歌でCDをリリース。時期をあわせて燕市立燕南小学校PTAで今のメンバーが顔を合わせてバンドを結成し、『カレーラーメンの歌』を演奏するようになった。
昨年は『カレーラーメンの歌』をさらに発展させ、小学生とのワークショップで『カレーラーメン体操』を制作。一方で、平均年齢40歳以上のバンドによるコンテスト「熱血!オヤジバトル」にエントリーし、一次審査、二次審査を通過し、全国331組のなかから決戦ライブに進出する7組に選ばれた。2月12日に福岡県福岡市で行われるオヤジバンドの甲子園ともいえる決戦ライブに出場する。
メンバーらは出場に至るまでの経緯を鈴木市長に話したが、百聞は一聴?にしかず。鈴木市長は昨年暮れの燕南小学校創立50周年のパーティーで一度、聞いたようだが、あらためて『カレーラーメンの歌』の生演奏も披露した。
鈴木市長は「熱血!オヤジバトル」を見たことはないが、「燕のボブ・ディラン」とも呼ばれた部長もいて燕市職員にも音楽に熱い人が多いことを紹介。先に三条市で開かれた三条マルシェでバンドの壮行会が開かれたことも知っていた。
三条に菓子店を営む親せきがあり、子どものころ、夏休みや冬休みに菓子店の手伝いに行くと、たいてい昼食にカレーラーメンをとってくれたエピソードを話した。「こちらの注文とか希望も聞かないで」、「カレーラーメンを食わされるみたいな」と笑わせた。「それが今、こんなにブームになるとは」と感心した。
矢代さんは、先にNHKの取材を受け、テレビ放送ではメンバーが働いたり、練習したりしているようすが全国放送されることを話した。鈴木市長は「今度は背脂ラーメンを」と燕の背脂ラーメンを素材にした新曲の制作をリクエスト。決戦ライブで優勝の暁には祝賀会、あるいは凱旋コンサートをと話していた。