国定勇人三条市長は8日行った2月の定例記者会見で、日中国交正常化40周年にあたり中国駐新潟総領事館を通じて中国政府から中国風流觴曲水座石(りゅうしょうきょくすいざせき)と中国風東屋、水墨画の寄贈を受けることなど7項目を発表した。
三条市下田地区出身の諸橋轍次博士(1883-1982)は「大漢和辞典」の編者で知られる漢学者。三条市の名誉市民で、その人徳をしのんで生地に諸橋轍次記念館が建つ。
三条市は、漢詩を公募して2009年から毎年、同記念館で諸橋轍次博士記念漢詩大会を開いている。そのイベントの目玉が流觴曲水宴。流觴曲水宴とは、中国の陰暦3月3日に行われた庭園の曲水に沿って上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌を読む宴。漢詩大会では、それにならって記念館の庭園「芳華苑」で流觴曲水宴を行っている。
流觴曲水宴は紹興酒(しょうこうしゅ)などでも知られる中国の浙江省紹興市で採れる紹興石で作られた42の座石を並べるのが正式なものとなっており、その座石の寄付を受ける。あわせて「芳華苑」の流れの上流側に中国風東屋を設置。水墨画は日本にもゆかりのある作家、里燕(り・えん)さんの制作で、記念館を入って正面にある諸橋博士の胸像の背後に飾る。
国定市長は、「諸橋轍次博士を絆の架け橋とさせていただくなかで、なんとか三条市と中国の間での交流の機会をこの40周年を通じて深めることができないかという申し出をさせていただき、これまで交渉を続けてきた」と寄贈に至る経緯を話した。
27日午前10時半から同記念館でその物品寄贈調印式が行われる。この日は水墨画以外は間に合わないようだが、4月以降に寄贈を受け、4月下旬にリニューアルオープンを計画している。そのほかの発表項目の概要は次の通り。
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定員400人で申し込み必要なく、参加したい人は直接、会場へ出向く。保育ルームを設置するが、利用は事前予約が必要。要約筆記、手話通訳もある。
また、「認知症暮らしのガイドブック」を広報さんじょう2月16日号と一緒に全世帯に配布する。認知症への備え、認知症の人や家族とのかかわり方、相談窓口、医療機関の地図などを掲載している。