写真愛好家の全国組織、全日本写真連盟の県央支部(斉藤和人支部長)では、16日まで三条市大野畑、済生会三条病院2階ロビーで第9回写真展を開いている。
支部員9人が1人3点ずつ、作品約27点を展示している。風景や伝統をモチーフにした作品が目立ち、かつて新潟の原風景に欠かせなかった稲穂を干す「はさ木」を撮った写真が4点。赤く染まった空や新緑、雪などと季節が異なるはさ木の表情を見せ、田植え直後の田んぼの水面に姿を写したはさ木も美しい。
雨のブナ林や桃の里、紅葉した秋山郷の布岩に立ち込める霧、新緑に染めたような竹林と、自然の営みを切り取る。
祭りをテーマにしたものでは、はっぴを着た子どもやきらびやかな衣装で着飾った稚児。そして阿賀町・夏渡戸鍾馗まつり、地元三条の雨生の大蛇まつり、岩船まつり、栃尾まつりと、各地の祭りに足を運んで撮影した作品も並んでいる。
同支部はことしで発足から10年、支部展はことしで9年目。これまで燕三条地域リサーチコアなどで開いてきたが、ことし初めて済生会三条病院で開いており、広く写真愛好者の来場を呼びかけけている。見学無料。