9日も県内は大雪に見舞われ、燕市は早朝、この冬9回目の全市一斉除雪を行った。
9日午前9時の積雪は燕地区78センチ(前日午後1時42センチ)、分水地区63センチ(同35センチ)、吉田地区53センチ(同30センチ)と大きく増えた。
除雪関連予算は、ひと冬で全市一斉除雪を1.2回ていどで見積もっているので、大きくオーバーしている。ただ、昨冬は7回、その前は8回の全市一斉除雪を行っており、この冬が特別に多いというわけでもない。
市道除雪を担当する土木課には、除雪に関する苦情や問い合わせが増えているが、雪が降っただけ増えるのは毎年のこと。燕市内では屋根の雪下ろしは一般的ではないが、雪の重みで室内の戸が開きにくくなっている家もあり、雪下ろしの業者を紹介してほしいという問い合わせが増えている。
一方、先週末は地下水の水位低下で消雪パイプの水が出なくなるところが急増。週明けの雨で一息ついたが、水が出なくなって通行に支障があるところには、除雪車を出動させて対応している。
今年度、小型除雪機導入補助金の事業を実施し、すでに10台の導入を補助していることもあり、土木課では「有効に活用されている」としている。また、集計はしていないが5日に市内3カ所に設置した雪捨て場に排雪を搬入するトラックの数も日ごとに増えているようだ。
JR在来線は大雪のため各地で運転見合わせなどの影響が出た。県央地域でも除雪作業のために弥彦線の越後ー吉田駅間や越後線の柏崎ー吉田駅間で一時運転を見合わせた。燕市分水史料館裏にある越後線の小学校踏切では、踏切部分を除いて線路はちょうどひざくらいの高さまである雪にすっぽり埋まり、踏切や架線がなければそこに線路があるとわからないほどだった。