出雲崎町尼瀬、越後出雲崎「天領の里」(三輪正館長)は、3月4日まで第14回天神さまの展示を行っており、天神と呼ばれて学問の神とされる菅原道真の命日、2月25日にあわせて行われる天神講にちなんだ道真を描いた軸や像100点近くを展示している。
毎年恒例で、飾ってほしいと軸や像を持ち込む人もあり、三輪館長(65)も今ではすっかり天神講関連のコレクター。それらを一堂に展示しており、軸だけでも20点以上ある。
年を追うごとに展示作品が増え、ことしは7、80点を展示する。古い物は江戸時代と思われ、最も古いと思われる座像は厨子のなかに納まったいかにもありがたそうな高さ10センチのほどの彩色していない木彫だ。
天神講では、床の間に道真の軸や像を飾って学業成就を願う。ひげをたくわえ、頭に烏帽子(えぼし)、手には笏(しゃく)。左に刀を差し、胸などを家紋の「梅小鉢」が飾り、台座に座る道真。あくまでもそれぞれにイメージを膨らませているのでその表現はまちまちだ。
像は大きなもので高さ数十センチもあり、真っ黒になったものやガラスをはめた箱に入ったものもある。秋田県の八橋人形や村上市の大浜土人形の道真もあり、見附市・今町べと人形は展示するだけでなく、500円から天神の販売も行っている。
この展示は刈羽村、柏崎市の展示会場とともに「天神さま街道 出雲崎〜刈羽〜柏崎」と銘打って行われている。出雲崎町内ではこれ以外にも2月25日まで北国街道 妻入り会館、3月4日までうつわの店いづも、大黒屋菓舗、良寛記念館で開かれている。