三条市内の5つの水墨画グループでつくる「五彩会」は、17日から3月13日まで三条市大野畑、済生会三条病院で第33回五彩展を開いており、構成するグループの会員が制作した水墨画を2階ギャラリーに展示して来院者から鑑賞してもらっている。
五彩会は構成するのは、井栗の藤香会、塚野目の翠燿会、嵐北の東墨会、それに栄町水墨画会、保内水墨画会の5団体。それらの会の会員のうち30人の40点ほどを展示している。
水墨画が似合う雪に覆われた山や湖畔、冬囲いのモノトーンを描いた作品や花や鍾馗、観音や雲龍、それにスポーツ選手を描いた作品もあり、思い思いのモチーフで自由に表現している。
また、協賛でシンガ人形会が絵画、関川デザインがイラスト、つくし折紙会が折り紙、三条市立井栗小学校が6年生が同会の指導で描いた水墨画も展示している。
同会は20年近く前に発足し、春と秋の年2回、五彩展を開いてたがいに勉強の成果を発表している。近年、春は同病院を会場にしており、五彩顧問で全日本中国水墨芸術家連盟に所属する難波和敏さん(75)=三条市塚野目=は「病院に見舞いに来る人にも楽しんでもらえ、水墨画にあまり関心のない人からも見てもらえるのがありがたい」。市外から見学に訪れる人も多く、曜日も関係なく鑑賞してもらえるのを喜ぶ。
「みんなで遊び半分かね。仲間意識を大切にしてやってます」と難波さん。初日17日は協賛のつくし折紙会の大沼幸江さん(70)=三条市井栗=や俳画を出品した俳人協会会員の佐藤伊久雄さん(78)=同市塚野目=とともに楽しみながら展示作業を行っていた。