燕市では、18日から25日まで地域交流スペース「つばめの茶の間仲町」=燕市白山町1=で、市内菓子店が製造、販売する天神講の菓子を展示している。
学問の神「天神」こと菅原道真の命日、2月25日にあわせて学業成就や合格を願う天神講。燕市内の菓子店は天神講に供える菓子を作っているのが全国的に珍しく、燕市はPRに力を入れている。
11日から25日までJR燕三条駅内の燕三条ウイングと道の駅国上でも初めての「越後つばめ 天神講菓子展」を開て展示しているが、「つばめの茶の間仲町」は展示だけで昨年に続いての開催。道真をはじめタイや松竹梅などめでたいものをかたどった主に燕・吉田地区の粉菓子、分水地区の金花糖、あわせて菓子を作るための木型10種類ほどと道真を描いた軸も展示している。
また、飴屋本舗の生菓子版も展示している。生菓子は日持ちしないので、道真の命日が近づいたらごく限られた数だけ生産しており、ことしは同店前で開設される定期市にあわせて18日と23日に生産。粉菓子は平面に立体感をつけたような造形だが、生菓子のモモとリンゴは本物のよう。長く保存できないのは残念だが、食べるのがもったいなく思えるほどかわいい仕上がりだ。
一連の市の取り組みが成果をあげているのは、各店の売り上げの数字にもはっきりあらわれており、店側の天神講の取り組みにも力が入っている。18日夕方の飴屋本舗は、天神講の菓子を買い求める人が切れ目なく訪れ、地元戸隠神社の合格守と道真をかたどった粉菓子を組み合わせた1,100円のセットも人気だ。「つばめの茶の間仲町」の展示は毎日午前9時から午後5時まで。