燕三条青年会議所の卒業生有志から生まれた「寺子屋つばさ実行委員会」(高橋克典代表・30人)は19日、豪雪の八木ヶ鼻オートキャンプ場=三条市北百川=で初めて「ゆきんこカップ in つばめさんじょう」を開き、新潟経営大学の東川ゼミ生を主体とした企画、運営で小学生19人から雪遊びを楽しんでもらった。
生活を圧迫する雪を逆手にとって雪を遊びのフィールドに変えて子どもたちから雪遊びを体験してもらおう企画。レクリエーションのあと、午前は雪上障害物競争、午後は競技形式の雪合戦を行った。
実行委員会は前日に会場の雪を機械力で踏み固めたが、その夜も大雪でせっかくの作業が水泡に。朝から再び雪を固める作業で、そもそも実行委員会のメンバーが会場へ準備に向かうときは朝の道路除雪がまだで、会場へ到着できるのか心配になるほどで、予定通りにスタートできたが、山手の下田地区の手荒い歓迎を受けた。
会場の雪は踏み固めても厚さ約1.5メートルもあり、十分すぎる雪の量。ゼミ生は12人が参加し、実行委員会のメンバーが全体を見守る中で運営する形だ。参加したのは小学校4年生以上の子どもたちで、雪合戦は子ども同士のチームで対戦後、優勝したチームが悪役の「ゆきんこデビル」と称したおとなチームとの対戦権を得るという、ゲーム的な要素も取り入れた。
友だちとの遊びはテレビゲームが中心で、雪合戦で遊ぶことはめったになにないにもかかわらず、ゲームが始まれば夢中になって雪を投げ合う姿は、今も昔も変わらない。目の前に奇勝、八木ヶ鼻を仰ぐが、それを眺めているどころではない。この日の三条の最高気温は0.8度だったが、汗で髪がびっしょりになる子どもも。すべての試合が終わっても、子どもたちは「もっとやりた〜い!」で、勝手に自分たちでゲームを始めるなど、すっかり雪合戦にハマっていた。