燕市は21日、分水地区・国上山の千眼堂(せんがんどう)吊り橋でこの冬3回目の雪下ろしを行うとともに、その近くの分水ビジター・サービスセンターでこの冬初めての屋根の雪下ろしを行った。
施設の管理を担当する商工振興課職員が午前は9人で分水ビジター・サービスセンター、午後から4人で千眼堂吊り橋の雪下ろしをした。
昨冬は千眼堂吊り橋で2回、雪下ろしした。この冬もすでに1月30日、2月9日と雪下ろしした。これで最後にとの職員の願いも虚しく、冬将軍は手を緩めてくれず、ついに3回目の雪下ろしへ出動となった。
激しく雪が降り、霧が出て遠くからは雲がかかっているように見えると思われるような状況になることも。谷底まで約35メートルの足がすくむ吊り橋の上で、黙々と作業した。
今回は分水ビジター・サービスセンターの屋根の一部も雪下ろしした。建物を良く見ると、母屋の前側にちょうど列車をぴったり横付けしたように、奥行き4メートルほどの横に細長い建物が接続するような構造になっている。強度が低いと思われるため、その部分だけ雪下ろしたもので、昨冬も1度、雪下ろししている。
屋根の雪を分水ビジター・サービスセンター前に落とすと、屋根の先に届くくらいの高さにまで積み上がった。前々日には燕市・安了寺で県指定天然記念物「八王寺の白藤」のフジ棚の一部が雪の重みでつぶれており、まだまだ大雪に対する油断は禁物だが、すでに2月も下旬。雪との闘いの残り時間は秒読み段階だ。