2012年のA・F・T主催国際色彩コーディネートコンクールのポスター部門で、県立三条テクノスクール・工業デザイン科の金安舞美花さん(20)=三条市=は、世界から応募のあった725点のなかから最高賞の「A・F・T特別賞」を受賞した。
主催のA・F・T(社団法人全国服飾教育者連合会)は色彩検定の実施団体で、毎年コンクールを開いている。ファッションとポスターの2部門あり、欧米など海外からも多くの応募があった。
同校は工業デザイン科の授業の一環で応募しており、2年生の金安さんは今回が2回目の応募。ポスター部門は「万華鏡をとおして見た庭のイメージを色で表現」というテーマがあり、金安さんはコンピューターグラフィックスで青を基調にさまざまな色と大きさの異なる円を組み合わせて表現した。
受賞を知ったのは16日。帰宅すると、入賞者にしか届かないと聞いていた同コンクールの封筒が届いており、その時点で「やったー」。開封すると「特別賞」とあるだけで序列がわからなかったが、確認して最高賞とわかった。「1番だって!」と家族とともに喜び、次の朝は特別早く登校して先生に報告した。
「パソコンが苦手なので、頭の中のイメージを形にするのが大変でした」と金安さん。受賞の自信はなかったが昨年、クラスメートが受賞しており、「負けず嫌いなので、卒業までに何か欲しいと思っていました」と期待以上の結果を喜んでいる。
今春、同校を卒業して三条市井戸場、(株)関マーク製作所への就職が決まっている。また、同校はこのコンクールで2009年に読売新聞社賞、2011年に毎日新聞社賞を受賞する訓練生を輩出している。