三条署(富岡克隆署長)は23日、窓口での対応などで振り込め詐欺被害を防いだ第四銀行三条南支店=鈴木敬子支店長・三条市島田2=と長沢郵便局=勝沼豊局長・同市笹岡=にそれぞれ感謝状を贈った。
午後4時に鈴木支店長と勝沼局長の2人が三条署を訪れ、富岡署長からそれぞれに感謝状を手渡した。
第四銀行三条南支店は1月24日、市内の80歳代の男性が窓口を訪れ、大理石の採掘権を購入するための代金199万9,000円の振り込みを窓口で依頼した。
窓口で応対した職員は、社債を購入するという話なのに振込先が証券会社ではない企業名であることを不審に思い、振り込みを待つよう本人を説得し、了解を得て三条署に連絡し、振り込め詐欺であることが確認された。同支店で同様の感謝状を受けたのはこれで2回目。
長沢郵便局では2月8日、市内の70歳代女性が市外に住む息子をかたる男からの電話で「女性とのトラブルでお金が必要」と言われ、100万円の振り込みを窓口で依頼された。
振込先が県外の銀行口座だったことや女性の慌てた様子におかしいと思ったため、同郵便局窓口に備え付けのゆうちょ銀行や郵便局が用意する振り込め詐欺防止のための5つの設問がある「あなたのお金を守るアンケートです」に答えてもらったところ、すべてにチェックが入った。
そのため、息子に確認をとるようにアドバイスを受けた女性はいったん帰宅したものの、連絡がつかなかったと再度、振り込みしたいと来局したため、さらに説得している間に本物の息子と連絡がとれ、振り込め詐欺とわかった。
いずれも、それぞれの窓口担当者らが、その行動に不審を感じて適切な対応を行い、被害を未然に防止した。三条署管内での振り込め詐欺被害は、ことしに入ってからは前兆電話は最近も報告されているが、この日までに0件。昨年は2件で213万円だった。