加茂市は23日、平成24年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は136億4,000万円で前年度比1.6%(2億1,100万円)増だが、借換債など特殊要因を除いた実質は131億5,800万円で、同様の実質前年度予算の0.8%(1億0,820万円)減。小池清彦市長は「政府の極めて厳しい緊縮財政政策の下で耐え抜いて、市民の皆さまお一人おひとりの幸せのため最大限に努力する予算」とした。
午前10時から市役所で小池市長が記者会見し、予算案概要とともに127項目の編成方針も説明した。
編成方針の1番目に掲げたのは、「円高不況の中で、最大限に市民の皆さまと企業をお守りする。国の有利な借り換え保障制度と緊急雇用安定助成金制度等を支援し、無担保保証人の小口融資をしっかりと行う」。
2番目は、昨年と同じく救命救急センターについてで、「署名活動の絶大な力の下に、救命救急センターを加茂病院に併設することに全力をあげる。合同会議(知事・副知事・市長村長・医師会長・救急病院長の会議)で500床の基幹病院の建設を目指して県の調整の下、病院の再編を行うことが合意された。ただし、加茂病院の廃止、縮小等は行わないこととされた」。
署名については、救急救命センターを加茂病院への誘致を求め、場所は加茂市が土地を提供するとしている建設中の国道403号バイパスに接する場所への建設などを求める内容の署名。2月20日現在で、加茂市民の95.94%にあたる28,555人と田上町民1,108人、三条市民712人を含む3,293人分の署名が集まっており、今後、県知事に提出することにしている。
このほか、「第三平成園の後期工事(50床とデイサービスセンター)に着手する」や、妊産婦医療費の原則無料堅持(409.5万円)と不妊治療支援(100万円)、全国で唯一加茂市が今年度から取り組む政策の「白血病治療の骨髄移植ドナーの入院、通院の助成」、またその推進団体の「骨髄バンク命のアサガオにいがたの支援」(10万円)なども盛り込んだ。