雪でつぶれた「八王寺の白藤」のフジ棚の被害が拡大、崩壊は全体の半分にまで広がり、これ以上の被害拡大を防ぐために雪を落とし、市教委と対応を協議 (2012.2.27)

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この冬の大雪で燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺境内(松島孝夫住職)の県指定天然記念物「八王寺の白藤」のフジ棚は当初、全体の6分の1ていどがが積もった雪の重みでつぶれたが、その後も日増しにつぶれが広がり、27日は全体のほぼ半分、約300平方メートルが崩壊する大きな被害に拡大した。

フジ棚の半分がつぶれてしまった「八王寺の大白藤」
フジ棚の半分がつぶれてしまった「八王寺の大白藤」

「八王寺の白藤」は東西約30メートル、南北約20メートルのフジ棚につるを広げ、5月には白い花房を下げて市外からも大勢の見物客を集める。

フジ棚がつぶれているのがわかったのは19日朝。北角を中心に全体の約6分の1がつぶれた。その後もじわじわ被害が広がり、27日にはついに全体の半分にまで崩壊が広がった。補修作業が素人の手に負えないのは明らかだ。

午前に燕市教育委員会が現地調査を行い、午後から同寺で松島孝夫住職と義弘前住職、そしてこの白藤を管理する八王寺大白藤保勝会の大原大八会長(80)=八王寺=も同席し、市教委の担当者2人と今後の対応を協議した。

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安寺で市教委担当者らと対応を協議

とりあえず被害がこれ以上、拡大しないよう、この日は業者に依頼してフジ棚に積もった雪を落とした。フジ棚は被害を受けた部分だけを修復するか、あるいは新しいフジ棚に作り替えるという手もあるが、少しでも安上がりにと部分的な修復にとどめ、業者から見積もりを取って補助申請をすることにした。

たた、当初は棚が大きな被害を受けたものの、フジそのものの被害はわずかだったが、さすがに棚が半分もつぶれると腕くらいあるような太いつるが折れたところもあり、棚を直しても今春の花は例年より見劣りしたものになりそうだ。

壊れたフジ棚の対応についてこの日の定例記者会見で鈴木力市長は、技術的な問題と経費的な問題があるが、自身はまだ直接、相談を受けていないので、「教育委員会で情報交換、意見交換をさせたい」、「そのうえでどんな対応ができ得るのか、すべきなのかを考えていきたい」と話していた。

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