そば打ちの体験教室「三條ソバ工房」=三条市塚野目6=は、3月10日午後1時から同工房でそば打ちの特別教室を開き、千葉県我孫子市・青山学舎の江戸流そば打ちの指導者、石野忠秋さんを講師にそば打ちを学んでもらう。
講師の石野さんは、千葉県でそば打ち教室を5教室開き、全麺協(全国麺類文化地域間交流推進協議会)地方審査員も務める。今回はそば打ちのデモンストレーションを行い、希望者に個人指導も行う。
午後1時から1時間ごとに3回開き、参加費は見学だけが500円、そば打ちは600グラム打ちが1,800円、1キロ打ちが2,500円。そば打ちの指導は各回定員5人で先着順で締め切る。
同工房は、自動販売機設置業の清水鐡夫さん(67)が2006年に開設した。ふだんは土、日曜の午前に教室を開き、講師は清水さんとその妻、寸恵さん。2人とも全麺協の素人そば打ち段位認定3段の腕前だ。
三条市内にとどまらず燕市、加茂市、新潟市から訪れる人もあり、初めてそば打ちに挑戦する人から腕をあげたい、段位を取得しようと受講する人もいる。
三条市内では、常設のそば打ちの体験教室は珍しい。教室を開いたきっかけは、10年ほど前に寸恵さんと出掛けた福島県で、農家のそば打ち体験の看板を見つけたときのこと。飛び込みでそば打ちを初体験したのに始まる。
「将来の趣味にできる」と、さっそくそば打ちの道具を購入してそば打ちに熱中し、寸恵さんとともに段位を取得した。平日は本業、土、日曜は工房での体験教室のほか、全国で行われるそばの祭りに出店してそばを打つこともある。昨年は三条鍛冶まつりにも出店し、市内の人にもそばを味わってもらった。特別教室の受講申し込みや工房に関する問い合わせは同工房(電話:0256-38-2026)へ。