燕市では、燕市分水ビジター・サービスセンター=国上=が3月1日に営業を再開するのを前に27日、同センター前に屋根の先くらいの高さに積もった雪を崩して営業できる状態にした。
同センターは国上山の中腹にあり、付近には国上寺、越後の禅僧良寛が晩年を過ごした五合庵、千眼堂(せんがんどう)吊り橋などがあり、良寛ゆかりの地として国上の観光の拠点。良寛に関する資料と郷土の歴史民俗に関する資料を展示しているほか、休憩施設や軽食コーナーを備える。
この冬の大雪で21日、3回目の雪下ろしした千眼堂吊り橋とあわせて同センターでも今冬初めて屋根の雪下ろしを行った。母屋の屋根の雪はそのままに、母屋の前側に列車を横付けしたように横に細長くのびる構造の部分の強度が低いため、その部分の屋根の雪を建物の前に落とした。
営業再開の2日前となった27日、このまま雪が積もった状態では営業できないので、建物前の雪山を崩して手前の駐車場に広げて強制的に雪を解かした。
同センターは毎年12月から翌年2月まで冬期休業している。これまで同センタで営業してきた株式会社くがみが昨年10月末に解散し、同11月いっぱいまで整理期間として運営を続けた。それ以降は業者を公募し、国上山ふもとのふれあいパーク久賀美や燕市温泉保養センター「ふれあいパークてまりの湯」を運営するNPOふれあいパーク久賀美にが運営することになり、空白期間なく3月1日から営業できることになった。
ただし、水道設備が故障で使えないため、しばらく軽食コーナーは利用できない。