園芸用品、各種金属雑貨製造販売の(有)永塚製作所=三条市塚野目・永塚幸雄社長=の製造するごみ拾い用のトング「MAGIP(マジップ)」が、安全面や子どもから高齢者まで使いやすいことなどが評価され、日本スポーツGOMI拾い連盟の公式トングに認定された。
火ばさみや移植ごてを製造する同社が初めてデザイナーとともに製作したリ・デザイン製品。昨年1月のIDSコンペに初出展でIDS賞を受賞している。
「MAGIP」の売りは「驚異のグリップ力」。全長は60センチと一般的な火ばさみより長めで、物を拾う作業では体をあまりかがめずにすむので、腰への負担が軽くなる。しかし、長くするとてこの原理でより握力が必要に思えるが、手で握る部分と先端に樹脂製のカバーを付けて滑りにくくし、同社従来品と比べてもごみをつかむ力が最大51%も軽くなった。握力の少ない女性や高齢者でも楽にごみをつかめる。
ステンレス製でグリップ部分とトングの先端のカバーの色はアースカラー3色で、オレンジは太陽、グリーンは森、ブラックは大地をイメージ。1個1,260円。同年8月に発売し、東急ハンズやインターネットショップで販売している。
日本スポーツGOMI拾い連盟は、ごみ拾いを競って健康づくりやごみを捨てないリサイクル習慣を意識づけ、きれいで暮らしやすいまちづくりに貢献し、スポーツと環境の融合を図ろうと2008年からスポーツGOMI拾いを開始。
GOMI拾い競技は、チーム競技で、定められたエリアと制限時間内で、ごみを拾い、拾ったごみの量や種類で付与されるポイントの合計を競う。
公認トングの認定は、トング先端の樹脂製のカバーがついていることで、子どもたちが参加するごみ拾いイベントでの安全性が確保されると評価されたことが大きな決め手だった。公式トングは3月17日の東京都狛江市でのイベントから採用される。
同社の能勢直征専務は、同連盟の活動趣旨に賛同したとして「GOMI拾い」が多くの人に愛されるスポーツになるように活動を一緒に盛り上げ、健康できれいな社会づくりに寄与したいと話し、「MAGIP」とともにさまざまな波及効果に期待。専務自身も17日の東京で開かれる大会に初参加することにしており、地元三条をはじめ県内でも大会が開かれることを願っている。