全日本空手道連盟ナショナルチームの有志による空手道の東日本大震災復興支援チャリティセミナー「Say Oss! Vol.10 in 新潟」が10日、燕市・スポーツランド燕で開かれ、県内各地から小中学生と高校生を中心に約200人が参加して国内を代表する空手家の指導を受けた。
セミナーは東日本大震災で被災した人たちを継続的に応援するチャリティープロジェクト、Say Oss!プロジェクトの取り組みの一環。全国各地でセミナーを開いて参加費やTシャツなどのグッズ販売し、東日本大震災の義援金に充てている。
この日は10回目の新潟会場。ナショナルチームOBでは古川哲也さん、國分利人さん、土屋秀人さん、亀山歩さん、有志で月井新さんや遠山栄一郎さんらが指導者として参加した。
技を繰り出すときのイメージや技を大きく見せるための構えの大切さなどをまさに手本を披露しながら指導した。空手会の至宝ともいえるあこがれの空手家を前に下は幼稚園児からの子どもたちは緊張した表情で指導を受け、白い息を吐いてけいこを繰り返した。
地元の空手の指導者も「これだけの選手に教えてもらう機会はめったにないことですから」と子どもたち以上に目を輝かせ、理論立てて「基本からきちっと説明してくれる」と感心。相手の手をブラインドに利用したり、足首をわずかに動かしただけで動作が大きく変化したりといった目からうろこの指導も多く、「若いころから聞いていれば」と残念がる人もいた。