燕市で活動する手作りおもちゃボランティアの会(斉藤久美子会長・会員23人)は12日、福島県南相馬市の子どもたちから遊んでもらえたらと手作りおもちゃを燕市に寄付した。
午後3時から同会の斉藤会長ら会員7人が市役所を訪れて鈴木力市長に手作りおもちゃを託した。寄付した手作りおもちゃは、前掛けと、子どもがぬいぐるみなどを背負うための亀の子が50ずつ、折り紙で作った紙こまが100、布絵本が13。
同会は発足から10年近くになり、そもそもは市子育て支援センター「さくらんぼハウス」に安全なおもちゃをとの思いから月例会を開き、おもちゃを手作りして毎年、市内の保育園や児童関連施設に寄付している。材料費は日本赤十字社の助成を受けているが、足りないの分は会員が出し合っている。
今回は昨年の東日本大震災を受けて、燕市へも大勢の人が避難してきた南相馬市の子どもたちに役立ててもらおうと寄付し、数も例年に2倍くらい用意した。
鈴木市長は、今は南相馬市から燕市に避難している人は少なく、浪江町や大熊町の被災者が増えていると言い、4月15日の分水おいらん道中に南相馬市へ戻った人たちを誘っているので、寄付された手作りおもちゃも「そんなときにでも子どもたちから遊んでもらえれば」と話した。
斉藤会長は、「いちばんは、このおもちゃを子どもたちが喜んでくれればということです」と話していた。