三条凧協会(近藤吉昭会長)は東日本大震災から1年の11日、三条競馬場跡地で「東日本大震災追悼凧揚げ」を行い、同協会の19の凧組と市民合わせて200人近くが参加して慰霊と復興への願いを込めて三条六角巻凧を揚げた。
宮城県の仙台凧の会がインターネットなどを通じて全国の凧仲間に呼びかけた「凧・絆プロジェクトー全国(世界)同時復興・慰霊凧揚げ」に賛同して行ったもの。午後2時に開会し、朝方の青空が薄曇りに変わったもの雨の心配はなかった。
競馬場跡地はまだ雪が残り、遠くに雪に覆われた粟ヶ岳が輝いた。近藤会長はあいさつで、今まで季節はずれの冬に凧揚げをしたことはなかったが、仙台の呼びかけに応じて東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、追悼の意味を込めた特別な凧揚げになると思いを話した。
地震発生時刻の2時46分に車のクラクションを鳴らし、それを合図に一斉に凧を揚げた。凧は慰霊の意味の何も描かれていない白い凧、昨年製作した「絆」や「がんばろう日本」の文字のある同協会の六角巻凧をはじめ、各凧組の六角凧にも「がんばれ東北」、「がんばろう日本 東日本大震災復興支援」などの文字があった。
一般参加の市民も白い小凧がプレゼントされて一緒に凧揚げした。