バレンタインデーにチョコレートをもらった人がお返しをするホワイトデーだった14日、つばめ福祉会が設置するグループホーム仲町=燕市白山町1=に併設された地域交流スペース「つばめの茶の間仲町」でホワイトデーコンサートが開かれた。
バレンタインデーにも「バレンタインデーコンサート」と題して新潟市内のサクソホンとキーボードのプレーヤーによるコンサートを開いており、ホワイトデーの今回は海外から日本に嫁いだ女性2人が出演した。
ひとりはフィリピン出身で加茂市七谷の農家の長男に嫁いだ阿部ジュリアさん。英会話教室を開き、ALTにも就く一方、国際交流団体「WFN(ワールド・フレンドシップ・ネットワーク)」の代表も務める。
もう一人はその友だちでルーマニア出身、三条市内の寺の住職と結婚した佐々木ユリアマイアさん。得度しており、住職の代わって檀家を回って読経することもあるという。
阿部さんはフィリピンの踊りやキュートなダンス、美空ひばりの曲のカラオケなど披露。佐々木さんはマイケル・ジャクソンが大好きで、マイケル・ジャクソンの曲にあわせてマイケル・ジャクソンにインスパイアされた激しいダンスを披露した。2人は交代で出演し、出番ごとに衣装替えもして楽しませた。
加茂市に住んで22年の阿部さんは「農作業の前に山菜採りに行きます」、佐々木さんのことを「お寺さまですよ」。佐々木さんもルーマニアの体操選手だったナディア・コマネチをねたにしたビート・たけしの「コマネチ」のギャグも披露して笑いも。2人で福祉施設を慰問したり、子どもの前で披露したりすることもあるので、息はぴったりだ。
会場は70歳代が中心の約50人でいっぱいに。ルーマニア出身に「おーっ!」と目を丸くして拍手し、マイケル・ジャクソンのことも半分ほどの人が知っていた。阿部さんのチャーミングなパフォーマンスに目を細め、1曲踊るたびに汗びっしょりの佐々木さんのエネルギッシュなダンスに目を丸くし、時間を忘れて熱中していた。