17日、福島県南相馬市で、南相馬市復興祭「ー未来へ羽ばたけ南相馬ー夢 元気 ふれあいフェスタ」が開かれ、三条市からも「〜三条マルシェ〜ごった市@南相馬」として総勢約60人が、参加した。
昨年3月16日、三条市に東日本大震災の避難所が開設された。それからほぼ1年。南相馬市原ノ町駅通りの約800メートルを会場に南相馬市復興祭が開かれ、南相馬市をはじめ、北海道や関東、東北など各地から出店者が集い、イベントが行われた。
三条市からは、「〜三条マルシェ〜ごった市@南相馬」の大応援団で参加。越後三条米や刃物類など地場産品販売、越後三条鍛冶集団による庖丁研ぎ、鍛冶製品の展示、物販など行った。
三条マルシェ実行委員会が塩ちゃんこや笹だんご、豆腐など、三条飲食店組合カレーラーメン部会の三条カレーラーメン。商店街オリジナル商品三条街など三条の味や特産品を販売した。
三条市の避難所だったソレイユ三条に避難していた人たちと交流を続けている南四日町熟年いこいの会は、もちつきを行った。ソレイユ三条に避難していた双葉食堂の人たちは、店を休業して、手伝いに駆けつけた。
また、三条太鼓「三小相承会」が雨のなか、テントから飛び出して三条凧ばやしの踊りや太鼓演奏を熱演した。観客からは大きな拍手が送られ、「勇気をもらった!」と、握手も求められた。
あいにくの雨で肌寒く、来場者も出店者も背中を丸くしたが、三条市に避難していた地元南相馬市の人たちが再会。あちこちで笑顔がこぼれ、寒さを忘れるほど大きな笑い声も響いた。
三条市に避難していた南相馬市の人は、初対面の三条の出店者にも、「三条では本当によくしていただいて、ありがとうございました。帰ったら三条の皆さんにもよろしくお伝えください」と声をかけた。三条は第二のふるさと、国定勇人市長も来場したのがうれしくて包丁5本も買ったと話す人も。カレーラーメンを食べながら、三条と言えばこれを食べないとと、避難所で食べた思いでを話す人もいた。