NPO法人三条おやこ劇場(兼古和枝理事長)と音楽イベントなどを企画するグループ「わくわくパレット」は17日、三条東公民館で「春の宵〜ブルースハープとピアノの出逢い」を開き、約100人が来場して大友剛さんのピアノと長岡市寺泊出身の倉井夏樹さんのブルースハープの共演で春のメロディーを楽しんだ。
大友さんはこれまでも何度か三条市や燕市を訪れており、昨年11月にも三条市下田公民館で開かれた「親子で楽しむJAZZコンサート」に「MGQ」ことモダン・ギャグ・カルテットのメンバーの一員として参加。倉井さんは小学生時代から倉井さんは全国にその名を知られるブルースハープ奏者で、今は神奈川県横浜市に住んで演奏活動を続けている。
2人はセッションしたことはあるが、今回が初めての本格的な共演。リハーサルは1度、前日に行っただけだが、そこは2人ともセッションプレーヤーだけに、音楽で会話しながらインプロビゼーションもたっぷりにクオリティーの高い演奏を聴かせた。
倉井さんは大友さんより一回り年下の23歳だが、地元でもあり、倉井さんが主にMCを担当。演奏の合間には、ひとつの穴で5つの音程を出せる10ホールズハーモニカや半音ずつ出せるクロマチックハーモニカなどハーモニカの種類の紹介も。
「ハーモニカでチェロやバイオリンのような音を出す研究もしている」と倉井さん。自身で「チェロハープ」と命名しており、目をつぶって聴くと弦楽器と間違えてしまう音色に来場者は驚いていた。
『上を向いて歩こう』などおなじみの曲の演奏もあり、さらに再来週から倉井さんも参加してオーストラリアでツアーを行うオーストラリアの有名なシンガー、ステュー・ラーセンさん(31)がアコースティックで弾き語りをする飛び入りもあり、春到来を告げる特別な夜だった。