燕市が合併5周年でスタートした「燕はひとつプロジェクト」の一環で、安心こども基金を利用して作成した「つばめっ子かるた」が完成、21日午前10時から燕市立西燕保育園(北村文江園長)でその完成お披露目会を開いた。
原画を制作した新潟市出身の絵本作家、黒井健さん(64)と、取り札の文字を書いた地元燕市の書家、長谷川白楊さん(72)も参加。年長児39人でかるた大会を開き、さっそく完成した271×250ミリの絵札を取り合い、同席した鈴木力市長や藤沢健一教育長も園児と一緒に挑戦した。
黒井さんは子どもたちの目の前で人気シリーズの主人公、イヌの「ころわん」の絵も描いてくれた。黒井さんはこれまでも子どものしつけを題材にしたかるたは何度も描いているが、土地柄を題材したのは初めて。「題材が題材なので戸惑いました。方程式から外れていたので難しかった」と話していた。
また、藤沢教育長の小学校4年の長女が「ころわん」の大ファンで、長女が描いた「ころわん」の絵を子どもたちの前で披露し、燕市に黒井さんのかるたができたことを「夢のようなこと」と感激していた。
披露したかるたは100セット、それより小さい84×65のかるたは5,000セットを作成。3月末までに市内の公私立保育園、幼稚園、児童館、小学校すべてに配布する。今年度の事業費は約900万円。
このあと午後1時半から燕市文化会館展示ホールで原画・原書展示会と黒井さんを講師にギャラリートークが行われる。展示会は23日まで。