鯛車(たいぐるま)をキーワードにした新潟市西蒲区の巻地区にある11の商店街でつくる「まき鯛車商店街」(小林勲代表)。その拠点ともいえる交流館「囲炉裏」で24日、3カ月ぶりの月イチ音楽ライブ「囲炉裏ライブ」が開かれた。
夕方は子どもたちによるライブもあり、夜は「鯛車ブラザーズ」と「たっつあん&ほんざわあきよし」が出演した。交流館は約50人の来場でいっぱいになり、新しい『鯛車の歌』や『まき鯛車商店街のうた』も演奏。出演者のたっつあんの京都時代からの古い友人でもんた&ブラザーズのデビューしたマルチベーシスト、渡辺茂さんも共演し、最後は大合唱になった。
店内での演奏は、外に置いたスピーカーから商店街に響いた。交流館の向かいには、地元のB級グルメ、カリーナや酒を販売する飲食コーナーも設置され、寒さも忘れて交流館の中と外で盛り上がった。
巻地区でばらばらに活動している11の商店街がまとまって商店街に活気を取り戻そうと一昨年5月、それぞれの商店街と併存する形で「まき鯛車商店街」を発足。一時は製作する職人が絶えたものの復活させた郷土玩具、鯛車を商店街のシンボルに各商店街の若手が中心となって取り組んでいる。
交流館での「囲炉裏ライブ」は定例の活動で、毎月第四土曜に開き、主に地元ミュージシャンが手弁当で出演している。冬の1、2月は休んだので、今回は3カ月のぶりの開催で、商店街に春を呼ぶライブとなった。
商店街関係者は「こうした取り組みの成果はまだ数字には表れていませんが、若手のモチベーションは確実に上がっています」と商店街の基盤がしっかりしてきていると喜んでいた。